Happy modelling!
Tatsuya kaneko
Modeller/Graphic Designer
NEWS
─ 新作ジオラマ作品展 「カモメ」(2024/9/21ー30)
たくさんのご来場いただき、ありがとうございました。
─ 渋谷タワーレコード7F「パイドパイパーハウス」にて「ダウンダウン」のオリジナル直筆印刷原稿を提供展示中(今回初公開)です
─ 山下達郎さんのPERFORMANCE2024のツアーグッズにて金子がデザインした「ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY」 ジャ ケットイラストのグッズが販売されています。(グッズのデザインは金子によるものではありません)
▶︎TATSURO YAMASHITA online shop
─ 金子監修の「シルバニアファミリー 森の手芸屋さん限定ジオラマキット 楽しいガーデニング~」販売されています。
PROFILE
金子辰也
Tatsuya Kaneko
モデラー・グラフィックデザイナー
1953年9月23日生まれ。桑沢デザイン研究所卒。1977年に模型専門誌にジオラマ作品を発表しプロモデラーとしてデビュー。以降、現在まで半世紀近くにわたりテーマや表現に趣向を凝らした印象的なジオラマ作品を中心に数多くの作品を発表し続けている。それらの作品や活動を通じて日本における情景模型のあり方を確立したとされ、国内はもとより海外からも高い評価を得ている。TVチャンピオン(テレビ東京)「プロモデラー選手権」3回、4回チャンピオン。
グラフィックデザイナーとしては「SONGS(SUGAR BABE)」「クリスマス・イブ」(TATSURO YAMASHITA)などのレコードジャケットデザインも手がける。
BIOGRAPHY
2002 ─「 I LOVE TAMIYA 展」(渋谷パルコ)
2006 ─ 『金子辰也ダイオラマ・スタイルブック』(大日本絵画刊)
2013 ─ 『プラモ インストブック』(大日本絵画刊)
2014 ─ 『プラモ インストブック2』(大日本絵画刊)
2015 ─「金子辰也ジオラマ展」(静岡ホビースクエア)
─ 季刊模型誌「パンツアーグラフ!」(モデルアート社刊)編集長
─ 月刊模型誌「アーマーモデリング」(大日本絵画刊)編集・連載
2024/9/21〜30 ─新作ジオラマ作品展 「カモメ」<Au Temps Jadis ギャラリー> - Thankyou!
新作ジオラマ作品展 「カモメ」
昨年2023年古希(齢七十)を迎えた私は、子どもの頃からプラモデルが好きで、大人になってからもその延長でジオラマ(情景模型)に魅せられてきた。気がついたらもう半世紀もジオラマを作り続けている。
そんな歳になって、進行する認知症の母をおいて一昨年父が93歳で他界。気がついたら私より先に天国へ旅立ってしまった友人知人が幾人も……。私自身もあと何年、いくつジオラマが作れるのだろうか。そんな年代になってしまった。
おのずと人の生き死にや人生~ そんなことをいろいろ考えつつそれらを新たなジオラマとして表現できないものかとの思いがふつふつと沸きあがり、ひとつの文言が脳裏に思い出された。「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」画家ポール・ゴーギャン(1848~1903年)の有名な作品のタイトルである。ゴーギャンはタヒチで、これを49~50歳で描きあげ55歳でこの世を去っている。いったいどんなジオラマを作ったら良いのだろうか、それからジオラマの神様との格闘がはじまった。
ゴーギャンは「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」としたが、私は父や友人・知人の死がはじまりにあったので「我々はどこへ行くのか」をメインにおもいをめぐらした末、「人は海へ還り そしてまた海から還ってくる」のではないだろうかとのジオラマ制作のイメージに至った。舞台は海とし、それを空の高みからカモメの目線(ジオラマ的目線)で人間の世界を俯瞰するといった設定で複数作品を制作することにした。
そこで考えたのが昔のレコードアルバム。コンセプトアルバムと呼ばれるもので、テーマに沿った曲が複数曲並び1枚のアルバムとして成立させたものである。そのようにジオラマをテーマに合わせ複数作品をつくり順番に鑑賞していくことでそのメインテーマを感じてもらえたらというみせかたを考えた。
また技術的なことではあるが、今回のテーマに沿った舞台となる海の表現の試みとして、ツヤもなく日本画表現のようなイメージの海を水彩絵の具で描いてみたいとの思いから、国内外メーカーの水彩画用絵の具を調色しながら何層にもかさねて表現することを試みてみた。
金子辰也 2024年8月
新作ジオラマ作品展 「カモメ」
WORKS
「羊飼い」 1977
「フラミンゴ」 2002